20231222

2023年12月22日。

 

無表情の人がなんとなく好きだ。

 

アキ・カウリスマキ監督の『浮き雲』(1996)を観て、良いことが起こっても悪いことが起こっても、無表情を貫き続ける人々が可笑しくて美しくて、なんとなく好きだと思った。

 

作中ではよく煙草が登場した。

無表情のまま煙草に火をつけ、煙を吸い、吐き、消す。

とても素敵だった。

 

映画の中で煙草を吸う人を観るたび、自分も吸いたい気持ちに駆られる。

気管支喘息が持病なので、ただそう思うだけ。行動には移さない。少し残念。

 

皆が山ほど煙草を吸うことが当たり前だった時代に生まれていたら、自分も同じく吸っていただろうか。

初めてハンガリーブダペストに行ったとき、路傍に大量の吸い殻が落ちているのを見て驚いた。

よく気にせずにいられるなと思ったが、気にするほうがおかしいのだろうか。

友人へのお土産に煙草を買っていったことを覚えている。日本でも手に入りそうなマルボロだったが。

 

 

明日は煙草によく合いそうな濃いアメリカーノを作って、いつもの水筒に入れて職場に持っていく。

本当はアメリカーノではなく、エスプレッソをそのまま持っていけたらいいのだけど。