2023年8月20日。
R氏が、『写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと』という映画のDVDを買ってくれて、一緒に観た。
私の好きなドキュメンタリー映画の一つである。
私はソール・ライター(Saul Leiter, 1923-2013)という人物の写真と絵が大変好きで、2017年の年末に彼を知って以来のファンである。
2018年にI市の美術館で行われた彼の展示に行き、その後『ソール・ライターのすべて』(2017年、青幻社)と『永遠のソール・ライター』(2020年、小学館)という2冊の写真集も買い、彼の作品を楽しんだ。
上述のソールに関するドキュメンタリー映画もU-NEXTでもちろん観た。だが、公開期間が終了してしまい、2023年8月20日時点では観られなくなってしまっている。
R氏とは、8月11日に「ソール・ライターの原点 ニューヨークの色」という展示に一緒に出かけた。
ソールの人生と作品のつながりを追体験できるような展示で、私はもちろん楽しんだし、R氏も食い入るように作品を眺めていた。ソールと彼のパートナーであったソームズ・バントリー(Soames Bantry, ?-2002)が長く暮らした部屋の再現を目の前にして、涙も流していた。
この日に、上述の映画が観られなくなっていたことをR氏に言ったのだが、こっそり注文してくれていたようで、一緒にDVDで鑑賞することができた。
いつもの自分なら、サプライズのプレゼントは恥ずかしくて、申し訳なくて、「悪いよこんなの」などど反応してしまうのだが、今回は素直にお礼を言うことができた。
これはなぜか。
ソール・ライターの未発表作品は数万点に上るらしい。